仮置き場

ダラダラ書きます。

実母と義母を続けて見送って

6月初旬に実母が、一昨日に義母が亡くなった。
二人とも数年前から闘病生活に入っていたため、突然の死というわけでは無かったが、衝撃は大きい。
今日は義母の葬儀だが、私は心身が持ちそうにないので欠席させてもらうことにした。
今、夫が火葬場にいる。

親を見送るのは自然の摂理だし、多くの人が経験することだけど、それにしても続けざますぎないか、というのが今回の感想である。
実母の死のダメージが全く抜けきっていない状態で義母が亡くなったので、本当にもうどうしたらいいかわからない。
わからないのでこのブログを書いている。

実母も義母も、それぞれに良き人であった。
夫は今朝早起きして、私と息子も写った家族写真をコンビニでプリントしていた。棺に入れるのだという。
あと、これは君の真似だけど……と、義母に向けて手紙を書いたらしい。これも入れるのだと。
何を書いたんだろう。気になるけど聞かないことにする。
さて、これからが大変だ。
夫の喪失感がどれほどのものか想像もつかないが、仲の良い母子だったので、相当にショックだろう。
今はまだサクサクと動けているけれど、落ち着いたときに酷く気落ちすると思う。
それを支えてやりたいが、自分も自分でけっこうキツい。
夫婦にとって、試練の時なんだろうなぁと思う。

ちなみに息子はまだ三歳だから、何も理解はしていない。
彼には祖母の記憶が残らないのだなぁと思うと物悲しい気もするが、夫もそうだったらしく、それならそれで当然のこととして育つから心配要らないと。
祖父二人は今のところ元気だが、もうこれ以上近い感覚で斎場になんて行きたくないので、無理はしないでいただきたいところ。

カセットテープ

母が脳梗塞になり、帰宅も叶わないとなってから、父は母の荷物の整理を始めた。

母は私物がとてもとても多い人である。

帰れないんだったら、もう遠慮も容赦もしなくてもいい。

四十年間くらい着ていない服や、老後の楽しみに観ると置いていたビデオテープを、まとめて燃えるゴミに出したところで、文句はもう一切出ない。

それに、父だって、何か単純作業をしていないと落ち着かないらしい。

妻がもうすぐホスピスに転院するというときだ。あまり眠れてもいないとのこと。

そんなわけで、父はせっせとゴミ袋を作っているようだ。

さっき電話したら、「カセットテープを聞きながら作業して、聞いたらそのカセットテープも捨てている」と父が言っていた。

何のことなのかと詳しく聞いたら、母が昔、ラジオに投稿していたときのカセットテープなのだという。

自分のラジオネームが呼ばれたら録音を始めて、自分の投稿が読まれるのをカセットテープに記録していたらしい。

そういえば、そんなことをしていたような。

母は自分ではそれを一度も聞き返したことなどなかっただろう。貯めていただけ。

もうこんな瀬戸際なので、それが良いとか悪いとかどうでもいい。

ただ、父が手持ち無沙汰にならなくて、それについては「良かったね」と思う。

 

ホスピスに移るのは明日。

それまでに容体が急変するかもしれないし、私もスマホを常に気にしている。

この前医師から直接話を聞いた感じだと、眠っている時間がどんどん多くなるらしく、その内に最後の時を迎えるのではないかと私は想像している。

痛みに苦しみ悶えながらではなさそうなので「良かった」。

実の母親がこんな状態なので、私の精神状態もよろしくはないのだが、夫も息子もいるので何とかなっている次第。

ただ、夫の母、つまり義母も体調は良くなく、これから代わりばんこに夫婦で互いをケアする必要があるのではと想定している。

人の営みから言うとありふれた光景だけど、当事者にとってはそうではないので、困るのである。

その辺りは妊娠出産と一緒だ。本人にとっては一大事だけど、哺乳類としては当然の行い。珍しいことなんかじゃない。

人の親が死ぬのもごく普通のことだ。

 

あの頃母が好きだったラジオ。実は私は嫌いだった。

カセットテープに録音されていた投稿の多くは、娘のネタだったはずだ。

私はとうに、そんなことを諦めていたから、自分のことを書かれることを咎めはしなかった。

そして、それらの記録が父によって抹消されていくことに、とても安堵している。

夫が夜釣りに行った

幸せなひとときを過ごすと、むしろ死にたくなるんだけど、それを「専門家」に話すと深刻な顔をされてしまったので、それ以来そういうことは言わないようにしている。
今日は天気が微妙だったので、ガッツリ外遊びの勇気が出なくて、雨の合間を縫ってファミレスへランチに出かけた。
それがとても楽しかったから、この思い出が人生最後の光景になるなら素敵じゃないか、なんて感じたんだけど、それはきっと精神疾患のせいなんだろう。そうでないと、あのときの専門家さんの表情の説明がつかない。
さて、先ほどタイトル通り、夫が夜釣りに出かけた。息子は早めに寝かしつけている。
もうさっさと睡眠薬を飲んで私も寝た方がいいんだろうけど、夜に(子供は寝室にいるが)自宅に一人というのが久しぶりで、何だか貴重な気がして、まだ飲めずにいる。
私は夫の趣味を縛りたくないし、他に派手な動きをするような人じゃないから、夜中に出かけることを許容しているけど、正直不安ではある。
仮に、自分や息子が急病になったら。とっとと救急車を呼べばいいけど、それもできないような事態になったら。または、釣りに行った先で夫に何かあったら。
それでなくても、今は実母が脳梗塞を起こして入院中で、実父からの連絡も途切れている状況。まあ、何も連絡が無いということは、動きが無くて報告すべきことが無い、という可能性もあるけれど、心配は尽きない。
やっぱり早く寝た方がいい。でも勿体なくて、こうしてブログを書いている。
将来どうなるんだろう、とも考える。いつまでも休職しているわけにはいかない。元の職場に戻るのが無理でも、せめてアルバイトを始めなければと思うも、まだまだ睡眠のリズムが不規則で、そんなことを考えられる状況ではない。
リワークは……結局、あそこは合わなかった。死の話をしたら渋い顔をされた専門家の居たところである。他の利用者さんと腹を割って話したこともあるが、あそこの運営自体に納得ができなければどうしようもない。
私のように、ドロップアウトするか、不満を抱えたままとにかく復職のためプログラムをクリアするか。私と気の合った方は後者だった。
夫は夜釣りで居ない。もし子供が居なくて、コロナも無い頃だったら、きっと誰かを誘って飲みにでも行っていただろう。
子供が居ない生活も、それはそれで絶対に楽しかったと、こうなった今でも断言できる。子供を持たないことは孤独では無いから。その考えは変わらないから。
けれども、やっぱり息子の可愛さは想定外で、こちらの日々の方が、差し引きするとプラスな人生だったのではと、まだ終わってもいないのにそんな判断を下している。
実母が入院し、焦燥していた実父に私は言った。せっかく娘がおるんやから頼ればええやん、と。
私は将来、息子にそういったことをわざわざ求めたくはないと思うけれど、もしも同じ状況になったら、きっと似たようなことを息子から言われるんじゃないかと思う。
外見はほとんど私に似ているけれど、優しさや気配りの出来は夫に似ているもの。まだ三歳だけど、自慢の息子。

心配ごと

いつぞやこのブログで話した、ケンくんという友人から、ラインの返信が来なくなった。彼の性格上、そして私の文面からして、嫌われた感じはしない。
もしかすると、精神科に入院したのだろうか?既読はついている。
まあ、四年くらい会っていないから、何か気を悪くするようなワードが入っていたかもしれないけれど……。
ケンくんはギャンブル依存症「だった」時期があり、私の知る限りではそれが止んだように感じていたのだが、やはりダメだったのかもしれない。
三ヶ月分の給料をぶっ飛ばし、実家を追い出されたこと、彼女ができて良くなったように見受けられたこともあったが、もう別れているのかも。
それとも、私が連絡したことでメンタルを悪化させてしまったのか。彼も私と同じで、息を吐くように嘘をつくから、何かを誤魔化されている感じもする。
かつての自分の日記には、ケンくんのこともよく書いていた。彼と私は「鏡のような存在」だと私は記していた。
衝動が内に向き、リストカットをするような女が私なら、嫌なことがあってゴミ箱を蹴っ飛ばすような男が彼だ。
心配していても仕方がない。しかし、こうして夜中に目覚めてしまい、どうしても思い出した。
メンタル持ちがメンタル持ちを慰めることなど危険極まりない。しかし、当時の私たちはそうしていた。駅前で何時間も腰をおろし、どうでも良いようで、大事な大事な会話をしていた。
端的に言ってしまえば、もう一度会いたいのただ。
私たちの保護者のような男性がいるが、彼に連絡を取るのもリスキーか?連絡先もよくわからなくなってしまったし。
自責はよくない。きっと、彼自身の問題により、今は連絡を返せないのだろう。
よくよくラインを見てみると、「落ち着いたらまた語ろう」とあった。
待とう、と思った。

hryk

母の日に想うこと

連休が明けてホッとしている。その辺りは実質専業主婦だから、という理由だろうか。
何しろ、私の体調が悪かったがために、ほとんどテレビをかけて過ごしていた。
二日だけ外出したけれど、埋め合わせにはなっていない気がする。
これはあくまでも、私の認識。
さて、連休が明けて、息子は登園を渋るとばかり思い込んでいたのだが、自分から行くと言い出したので、私も夫も拍子抜けした。
私は昨日、頭痛が酷く、送りにも迎えにも行けず。
帰ってからは甘やかしたつもりだが、それでも体調が戻っていなかったので、寝室にこもっている時間は長かった。寝かしつけは何とかこなしたが、先に寝てしまった。
寂しい思いをさせていないだろうかと常に考えている。しかし、そうでもない?保育園の先生方には、えらく懐いているようだし。
母親の役割というものを考えることも、よくある。きっと、料理やら家事やらそんなものは指さない。もちろん必要なことだけど、おそらく息子にとってはそうでもない。
この前は母の日だったから、余計にそんな感傷に浸るのだろう。
私はこの日に誰にも感謝されたいとは思わない。特に夫にはね。
「夫が何もしてくれなかった」
という嘆きには共感できない。ごめんなさいね。
私はこんな性分だから、本当に息子から感謝されるか否かは、死んだ後に下されると思っている。
そんなとき、母親よりも先に死んだ伯父のことを想う。彼はおそらく、伴侶に想いを馳せてあいた。モルヒネでぐだんぐだんだったけど、伯母にキスを許したんだもの。
そうだ、祖母も私と同じでユニークだ。
「もうすぐ息子が死ぬんですけど」
と葬儀社に予約をしていた場面に立ち会ってしまった。
母も母で、私に喪服を買い与えた。
結婚する前にかってもらった、パールのネックレスとピアスは役に立った。
伯父さん、祖母に感謝した?きっとしてないよね。それに、先に死んだから親不孝だと考えていたよね。あんな命名をされたのに、「孝」の字を与えられたのに、肝臓悪くして逝っちゃった。
私は……母に感謝するだろうか?
末期癌なので、おそらく順番は守れそう。葬儀のときは任せて。幼い頃から言われてきたもの。
「真咲がみんなを診取るんやで」
ってね。その通りにします。

伯父の葬儀の日には、マイルドセブンを吸った。姪っ子からの最大限の手向けが、それだった。

hryk

自室が欲しいという話

自室が無いというのは結構辛い。最近、その辛さが加速度的に大きくなり、「ちょっと散歩してくる」と外出することが多くなってきてしまった。
わが家は3LDKの賃貸マンションだ。
当初、子供をもうける気が無かったので、三つの部屋は、寝室、夫の部屋、私の部屋とした。
妊娠し、私が自分の判断で私の部屋を赤子部屋にして、息子が三歳になってからは文字通りのプレイルームと化している。
夫はリモートワークをすることもあるので、従来通り彼の部屋があることは、こちらにとっても良いことだったが……。
やはり辛い。家の中で自分一人になれる空間が無いというのは、一人っ子で育ち、自室をしっかり与えられていた私にとっては辛い。
今は寝室に居る。新しく本棚を買い、夫の部屋に押し込んでいた、私の本やCDをこちらに移した。それだけでもいくぶん心が落ち着いた。
私はけっこう、一人の時間を大切にしたいタイプらしい。比較対象が夫しか居ないから正確ではないだろうけど、どうやらそうらしい。
ちなみにパーソナルスペースはバグっており、基本的にはめちゃくちゃ広いのに、気を許すとガンガン自分から詰めていく。

「猫みたいやね」

そう夫には言われる。

あ、自室の話だった。
そうやって、自室を確保できないことにストレスを抱える女性って多いみたいですね。
まあ、特に気にしない方もいらっしゃるだろうし、この辺りは「個人差が激しい」部類だと思う。
いつか、多少狭くても自分の書斎を……というのが私の夢である。金銭的に今のマンションでもカツカツなのでおそらく無理だが。
たまに、「もし子供が居なかったら」と考えることはある。自室はそのまま、本はもっと増えていて、映画なんかももっと観れていたかもしれない。
結婚当初はそのつもりだったんだけどね。
けれど、息子を産んだことは後悔してないよ。自室が無ければ散歩するから。よろしくね、夫。

hryk

他人の顔が上手く思い出せないことがあるんだけど、それはその人格が直接会ったことがないからでは?と思い当たった。
自分は解離性同一性障害である、という前提での話。
ヒカルさんという方に、長らく休職していることについて、「ナツミちゃんも心配してたよ」と共通の友人の名前を出されたんだけど、彼女の顔が思い出せなかった。あんなに仲が良かったはずなのに。
思い出せたけど、それはナツミの写真があったから。それが無ければ無理だった。ついでに言うと、さらに一緒に過ごしたはずのヒカルさんの顔もおぼろ気。声は覚えていた。電話はしたことあるんだろうね。
そして、夢で見た人の顔も、その人格がきちんと覚えていたからハッキリしていたけど、普段は……少なくとも今の自分は、薄暗く無彩色な夢しか見ないから、そういうことだと思う。
仕事でも、人の顔を覚えられなくて苦労したけど、相貌失認というわけじゃない。状況に応じてきちんとできていたから。
だから、昔の写真をよく見るようになった。撮るのが趣味で良かった。むしろ、無意識にそうしていた?「大切な人たち」の顔を思い起こせるようにしていた?
ヒカルさんに、ナツミに「心配しないで、今はね……」と、言伝てを頼もうかと思ったけど、深夜の三時。さすがに迷惑だろうからやめとく。
さて、このブログ、というかツイッターのFFさんからすると、相変わらずわけわかんねー創作みたいなこと言ってるな?と思われるかもしれないけど、信じてほしいというわけでもなくて。
仮に、本当に解離性同一性障害だと診断されたとしたら、その病気のリアルな記録になるかもしれないな、なんて思ってくれるといいな、なんて。だからこの記事もツイートします。
そうだ、ツイッターでは皆さんのアイコンがあるし、リプの記録があるし、誰が誰だかきちんと把握しています。
リプしているのは、他の人格ですけどね。なんて。

hryk